第2回 補装具の適切な支給実現のための制度・仕組みに関する研究会
−完成用部品の機能区分整理がひらく公平・公正な判定と適正な価格−

平成25〜27年度厚生労働科学研究費補助金研究プロジェクト「補装具の適切な支給実現のための制度・仕組みの提案に関する研究」研究班において行われている調査等研究成果を踏まえ、平成26年2月に開催された第1回公開研究会に引き続き、第2回公開研究会を下記の通り開催いたします。

ふるってご参加いただけますよう、お願いいたします。

※本研究会は平成27年度厚生労働科学研究費補助金(障害者対策総合研究事業)「補装具の適切な支給実現のための制度・仕組みの提案に関する研究」を受けて開催します。

更新情報

研究会概要

開催趣旨

障害福祉制度における補装具費支給制度は、身体障害者の自立と社会参加を支えるうえで重要な役割を担っています。必要とする人がより適切な補装具を使えるようにしていくためには、利用者の機能、補装具の機能、価格が適切にマッチした制度や仕組みが必要であると考えられます。

適切な補装具費支給を行っていくためには、全国の更生相談所の補装具判定における基準解釈を平準化し、地域格差をなくして公平・公正な判定の考え方を理解する必要があると考えられます。補装具のなかでも義肢・装具・座位保持装置については、完成用部品(厚生労働省により認可されたモジュール化された部品)に関する通知において部品の機能の違いなどが必ずしも明瞭でなく、どのような利用者にどのような部品が適しているのかわかりにくい部分があるという問題があります。義肢等の支給判定をよりわかりやすいものにし、これとあわせてその価格の妥当性を考えるうえで、完成用部品の機能を整理することは一つの課題と言えます。

こうした問題を解決するための一つの案として、厚生労働科学研究費補助金研究プロジェクト「補装具の適切な支給実現のための制度・仕組みの提案に関する研究」(研究代表者 国立障害者リハビリテーションセンター研究所福祉機器開発部長 井上剛伸。研究予定期間 平成25〜27年度)では、米国保険制度におけるL code等の制度を参考にしながら、完成用部品供給事業者を対象とした調査を踏まえ、研究の立場から骨格構造義足を例として、完成用部品の持つ機能の区分としてどのようなものが考えられるか整理してまとめる作業とその区分方法の開発を進めています。また、どのような機能がどのような補装具利用者のためのものなのか整理し、その情報を判定にどのように活かせるかを検討すること、機能ごとの完成用部品価格の分布の現況をまとめ、将来部品の価格のあり方を考える場合に役立つ基礎材料とすることを考えています。

本研究会では、このような課題を含めた補装具費支給制度についての現況について報告し、関係者間での意見交換をおこないたいと考えています。

プログラム

※講演者・コメンテーターの方のお名前は敬称略とさせていただきます。

13:00-13:05開会挨拶
I.基調講演
13:05-14:05【基調講演1】我が国における義肢装具発展の軌跡と今後の課題
  • 澤村 誠志
    • (兵庫県立総合リハビリテーション中央病院 名誉院長)
14:05-14:30【基調講演2】更生相談所における補装具費支給基準の理解と機能区分への期待
  • 樫本 修
    • (研究分担者:宮城県リハビリテーション支援センター 所長)
14:30-14:40質疑応答
14:40-14:50休憩
II.研究班からの報告
14:50-15:05研究概要について
  • 井上 剛伸
    • (研究代表者:国立障害者リハビリテーションセンター研究所 福祉機器開発部長)
15:05-15:15完成用部品の機能区分
  • 児玉 義弘
    • (研究分担者:ナブテスコ株式会社 住環境カンパニー 福祉事業推進部参与)
    山崎 伸也
    • (研究分担者:国立障害者リハビリテーションセンター研究所 副義肢装具士長)
15:15-15:25完成用部品の機能と価格
  • 我澤 賢之
    • (研究分担者:国立障害者リハビリテーションセンター研究所 研究員)
15:25-15:35休憩
III.機能区分へのコメント
15:35-15:50補装具行政の立場より機能区分に期待すること
  • 加藤 晴喜
    • (厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 企画課 自立支援振興室 福祉用具専門官)
15:50-16:00部品供給事業者の立場より機能区分へのコメント
  • 矢野 裕一
    • (日本福祉用具・生活支援用具協会 義肢装具部会 部会長、
      オットーボック・ジャパン株式会社 義肢事業部 事業部長)
16:00-16:10義肢・装具製作事業者の立場より機能区分へのコメント
  • 松本 芳樹
    • (日本義肢協会 理事・補装具委員長、株式会社松本義肢製作所 代表取締役)
16:10-16:20義肢装具士の立場より機能区分へのコメント
  • 坂井 一浩
    • (日本義肢装具士協会 会長、人間総合科学大学保健医療学部 教授)
16:20-16:30座位保持装置製作事業者の立場より機能区分へのコメント
  • 後藤 和章
    • (一般社団法人日本車椅子シーティング協会 副代表理事/制度委員、
      日本ウイール・チェアー株式会社 専務取締役)
  • 安田 富男
    • (一般社団法人日本車椅子シーティング協会 会員、
      有限会社ヤスダ・ブレース 代表取締役)
16:30-16:55質疑応答
16:55-17:00閉会挨拶
17:00閉会

参加お申し込み方法

申込み:参加御希望の方は、下記の内容を御記入の上、電子メール又はFAXでお申し込み下さい。
※ 7月22日(水)17時までにお申し込みください。なお、定員を超えた場合締切前であっても受付を終了する場合があります。

  1. お名前(ふりがな)
  2. 御所属
  3. 御連絡先
    • 住所:
    • 電話:
    • FAX:
    • E-mailアドレス
  4. その他ご連絡事項が何かございましたら併せてお書きください。

お申込先・お問い合わせ先

E-mail:fksevent◇rehab.go.jp
(上記「◇」を半角の「@」に読み替えてください。)
FAX:04-2995-3132 (我澤宛)
FAX用申込書(PDFファイル 132KB)
(FAXにてお申し込みの場合は上記リンクより申込書をダウンロード、ご記入のうえお送り下さい)
担当:我澤(がさわ)
御提供いただいた個人情報は、厳重に管理し、本研究会の管理運営以外には、使用いたしません。
(最終更新日 2015年7月6日)