学院スポーツ交流会開催される
                学院事務室

去る5月12日(金曜日)、当センター陸上競技場及び体育館において、学院スポーツ交流会を開催しました。スポーツ交流会は、学院生と教職員がスポーツを通し、学科を超えて交流を深めることを目的に毎年開催しているものです。本年は、120名超が参加し、ボッチャ、ドッチビー、シッティングバレー、スウェーデンリレーの4種目の競技を実施し、楽しく交流を深めることができました。
 スポーツ交流会の開催準備のため、各学科から選出された学院生で構成する実行委員会を延べ3回開催して、競技内容・役割分担等について検討を重ねました。各学科で運営の役割分担をしたこともあって、学科間の交流だけではなく、学科内の結束も一層深まりました。
 開会式は13時に始まり、学院主幹の挨拶、選手宣誓、準備体操等を行った後、13時30分から各学科の学生、職員を含めたチーム構成により、ボッチャは体育館で、ドッチビーは陸上競技場で行いました。
 ボッチャは脳性まひなどで運動能力に障害がある人のために考案されたスポーツで、転がりにくいボールを使い、目標球にどれだけ近づけるかを競う、カーリングに似たスポーツです。ドッチビーはドッチボールのルールで、ボールの代わりに柔らかいフリスビーを使用するスポーツです。2種目ともあまりなじみのないスポーツですが、戦略性の高さなどから大いに盛り上がりました。
画像:ボッチャで使用するボール
 その後、シッティングバレーボールは体育館で、スウェーデンリレーは陸上競技場で行いました。
 シッティングバレーボールは座った姿勢で行うバレーボールで、健常者の方も足に障害のある方もともに楽しめるスポーツです。普通のバレーボールのように追いかけ転がしたりと、熱戦が繰り広げられました。スウェーデンリレーは、1500mの距離をチームで走りきるよう、走者ごとに距離を決めて走りました。走りの得意な人は長い距離を、苦手な人は短い距離をと、チームごとに走者の特徴を生かすことが重要であり、また競技性の高さから熱戦が繰り広げられました。
画像:ドッチビー体験
 そして、夕方からは学院棟で懇親会を開催しました。懇親会では、表彰式やゲーム大会などで引き続き大いに盛り上がり、とても有意義なひとときを過ごすことができました。
 最後に、学院生を代表してリハビリテーション体育学科の西島夕希さん、児童指導員科の田部井洋成さんに感想文を書いていただきましたので、紹介します。


スポーツ交流会を通して
リハビリテーション体育学科 2年 西島夕希

 先日、5月12日に学院内にて、スポーツ交流会が行われました。私は実行委員として、他の学科の委員会の方と昼休みや放課後に集まり、イベントを企画しました。今年は、自分にとって二回目のスポーツ交流会でしたが、去年に負けずとも劣らない、白熱した交流会になったのではないかと思います。各学科でお揃いのTシャツを着ている様は、それぞれの学科の絆の強さが伝わってきました。もちろんリハビリテーション体育学科も負けていませんでしたよ(笑)!!
 私はドッチビーとスウェーデンリレーに参加しました。普段はあまり交流のない学科の方や、初めてお会いする1年生、職員が入り交ざったチームで競技を行いましたが、スポーツを通して互いに打ち解け、とても楽しい時間を過ごすことができ、改めてスポーツの良さを感じ取ることができました。普段なかなか見られないような、友人の真剣な表情や、他学科の方達や先生の声援、笑い声が絶えなかった、そんな素敵な交流会になったと思います。
 交流会の懇親会は、ST学科の一年生が主体となって準備をしていただきました。軽食を食べながら、それぞれの学科のことを話したり、クイズの答えを考えたりと、とても楽しい交流会になりました。
 私たちは、学科は違えど、これから社会に出たとき「リハビリテーション」という世界での言わば、チームメイトになると考えられます。その時に、今回の交流会で得られた絆が発揮できるのではないかと思います。

スポーツ交流会を終えて
児童指導員科 1年 田部井洋成

 スポーツ交流会では各学科が入り乱れて競技を行い、共に汗を流し、楽しさを共有できた大変有意義なイベントでした。競技はドッチビー・スウェーデンリレー・シッティングバレー・ボッチャを行いました。いずれの競技も正々堂々と行われ、多くの人にとって思い出となるような競技になったと思います。
 スポーツ交流会では教職員と学生が共に力を合わせ楽しむことができました。名前も知らなかった人とチームとなりましたが、一丸となって競技に取り組めました。それは皆が「優勝したい」「スポーツを楽しみたい」という目標を共有できたからだと思います。同じ目標を持つことで人は団結できるのだと思いました。
 しかしただ単に目標を共有するだけでは、力を合わせてスポーツ交流会を楽しむことはできなかったのではないでしょうか。様々な人が入り乱れてのチームでは、必ずしも全員がスポーツが得意とは限りません。スポーツが得意な人もそうでない人も、各人が自分の力を最大限出し切ることができるように支えあい、足りないところは補うという意識や相手を尊重するという心を持つことによって、初めてスポーツの楽しさ分かち合えるのだと思いました。
 このような意識は、実際の社会のなかでも必要であると思います。社会では様々な配慮が必要な方がいますが、そのような方であっても共に生きてゆくためには相互理解・相手を思いやり尊重する心・助け合うという概念を持たなければなりません。特に障害者の福祉やリハビリテーションの充実を図ろうとしている私たち学生はなおさらだと思います。今回のスポーツ交流会はスポーツを通して、以上のような心掛けの重要さを再確認できるイベントでありました。

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