平成29年度学院入学式
                学院事務室

穏やかな晴天に恵まれてセンターの桜の花が一斉に開き始めた4月6日(木)、学院講堂において、新入生52名を迎え、新入生の家族、在校生、幹部職員、学院職員が参列し、厳かな雰囲気のなか平成29年度入学式が挙行されました。

 式典では、森学院長から【理解力】、【共感力】、【リーダーシップ】について述べられました。「知識や技術そのものよりも、知識の【理解】を学ぶことの方が重要であることから、将来の臨床の現場でどのように役に立つのだろうかという想像をしながら学習を進めること。福祉分野の専門職の資質として、人間的な【共感力】も大変重要であることから、個々の当事者の内面を代弁できるだけの理解力と共感力を身につけること。それぞれの目指す分野で【リーダーシップ】を取るというビジョンをしっかり持って、それに向かっての第1歩を踏み出す日なのだということを決意して下さい。」と式辞がありました。

 続いて、飛松総長から、「ニッポン一億総活躍プランが閣議決定され、専門職に対する社会の期待はますます高くなってきています。みなさんは今日からが専門職になるための文字通り出発であり、これから学業を修めることにより、その専門性をしっかりと身につけていただきたいと思います。」とお祝いの言葉が述べられました。
引き続き、新入生紹介のあと、手話通訳学科2年の廣末陽彦さんが、歓迎のことばを述べました(文末に全文掲載)。
 その後、祝電を披露し、学院歌を斉唱してつつがなく終了しました。

歓迎のことば
 日ごとに暖かさが増し、各地から花の便りが届く季節となりました。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。在校生一同心より歓迎いたします。
 新入生の皆さんはそれぞれの思いや決意を胸に、今日の日を迎えられたことと思います。ちょうど1年前、新入生としてこの場に臨んだ、自分自身の不安や、期待にあふれる思いを昨日のことのように思い出します。夢に向かって勉学に励むと共に、この学院でしか味わえない経験を重ね、仲間と交流を深め、1日1日を大切に過ごしていただきたいと思います。
 本学院には、言語聴覚学科、義肢装具学科、視覚障害学科、手話通訳学科、リハビリテーション体育学科、児童指導員科の6つの学科があります。各学科において、一流の教官、外部講師の指導による、専門職になるための多彩なカリキュラムが組まれています。机上の学習のみならず、現場実践を積極的に行い、専門知識と技術を総合的に学ぶことが出来ます。私が在籍する手話通訳学科では、数多くのろう者の先生から「日本手話」を学び、手話や通訳技術だけでなく社会福祉の基礎、文化人類学、言語学等、様々な分野を学んでいます。
 また、センター内には、病院、自立支援局、研究所などがあり、見学や実習でお世話になる機会があります。学院内における講義だけではなく、センター内で実際の現場を体験できる、非常に恵まれた環境にあると言えます。
 普段の講義以外にも、学院スポーツ交流会や、センターの職員の方々や利用者の皆さんと共に協力して行う体育祭や、並木祭などの行事もあります。このように学院生活では多くの方と接する機会があり、専門の分野だけでなく、今まで触れる事のなかった様々な知識を得、経験を積むことの出来る環境があります。ここで得た知識や、経験は必ずや、将来に役立てることができるでしょう。
しかし、これからの学院生活では、楽しいことばかりではありません。悩み、苦しみ、躓くことも多々あるでしょう。そんな時に支えとなるのが、同期の仲間です。皆さんでともに支えあうことで、その壁はきっと乗り越えられると思います。もちろん困ったときは遠慮なく、上級生に相談してください。去年、私達が上級生にしてもらったことを、今度は皆さんにお返ししていきたいと思っています。
最後になりますが、新入生の皆さん、いよいよ学院生活のスタートです。有意義な学院生活を過ごされることを願うと共に、皆さんのご入学を心からお祝いし、歓迎のことばとさせて頂きます。
平成29年4月6日
在校生代表
手話通訳学科2年 廣末 陽彦


画像:学院長式辞

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