世界自閉症啓発デー2017
                発達障害情報・支援センター

国連総会(2007.12.18開催)において、カタール王国王妃の提案により、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」(World Autism Awareness Day)とすることが決議され、全世界の人々に自閉症を理解してもらう取り組みが行われています。日本でも厚生労働省・一般社団法人日本自閉症協会を中心に実行委員会を組織し、より多くのみなさまのご理解を頂くために各関係機関のご協力のもと、啓発活動を実施しています。
 毎年4月2日には、世界自閉症啓発デーのテーマカラーであるブルーのライトアップ企画により、東京タワーのブルーライトアップを中心に、日本各地で様々な催しが行われております。当センター所在地である所沢市におきましては、日本で初めて飛行場ができた街として「YS−11ライト・イット・アップ・ブルー」(日本初国産旅客機YS−11のブルーライトアップ、Light it Up Blue所沢実行委員会)が実施されました。今回より所沢市発達障害啓発事業パネル展示会場が、所沢市役所ロビーから所沢市こどもと福祉の未来館ロビーに変更になりました。発達障害啓発週間(4月2日から8日)において、発達障害の支援にかかわる保健、福祉、教育、就労等の行政機関や民間団体の活動をパネル等で紹介する啓発展示会も装いも新たに開催されました。展示会場には、当センター研究所、自立支援局、発達障害情報・支援センターからもパネルの展示を行いました。
 今年の「世界自閉症啓発デー2017・シンポジウム」は4月8日(土)に、東京都の全国社会福祉協議会・灘尾ホールで『たいせつなことをあなたにきちんとつたえたい〜発達障害のこと〜』をテーマに開催されました。午前のシンポジウムでは、テーマが「地域作りのリーダーの思い」ということで、シンポジストである兵庫県尼崎市長、静岡県藤枝市長、沖縄県中小企業家同友会相談役により、テーマに沿った取り組み事例についての報告がありました。午後のシンポジウムでは、シンポジストとして女優の東ちづるさんらをお迎えして、テーマ「効果的な伝え方の工夫(マスメディア)」と題し、マスメディアを通じての効果的な伝え方の工夫などについての発表がありました。
 シンポジウムの最後はテーマ「身近な人の理解」として、平成28年度「心の輪を広げる体験作文」【小学生部門】で最優秀賞を受賞した益田幸奈さん、第51回「NHK障害福祉賞」で最優秀賞を受賞した伊藤議代さんらによる受賞作品の朗読が行われました。
 自閉症をはじめとする発達障害について知っていただくこと,理解していただくことは,発達障害のある人だけでなく,だれもが幸せに暮らすことができる社会の実現につながるものと考えております。
 みなさまのご理解とご支援をお願いいたします。



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