アウトリーチ出前寄席開催報告

企画・情報部企画課

 平成28年11月30日(水)国立障害者リハビリテーションセンター講堂において、アウトリーチ出前寄席が開催されました。
 この出前寄席は、所沢市民文化センターミューズが身近に文化芸能に触れる機会を提供し、併せて伝統芸能普及を図るため、市内小学校や福祉施設において「所沢寄席」の出張公演として平成22年より実施しているものです。
 今年度は落語の柳家喬之助師匠、同じく落語で喬之助師匠の弟子にあたる柳家小太郎さん、色物の鏡味初音さんにご出演いただきました。
 会場となった講堂にはセンターの利用者さん、患者さんや職員など沢山の人が詰めかけました。
 午後3時30分の開演時間が迫ってくると、太鼓や三味線の寄席囃子が流れ始め、会場の雰囲気は一気に盛り上がってきました。
 曲が止み緞帳が開くと最初に柳家喬之助師匠が登場しました。最初のプログラムは「寄席入門」で高座や座布団、“めくり”などの舞台についてわかりやすく説明してくれました。
 続いて登場したのは柳家小太郎さんです。落語の演題は有名な「時そば」でした。
おそらく噺の内容は皆さんご存じだったかと思いますが、小気味良いテンポで話す小太郎さんに会場の皆が引き寄せられるように聞き入り、時折笑い声が会場を包み込んでいました。
 次は色物の鏡味初音さんです。太神楽曲芸というもので顎の上に紅白の房や茶わんなどを積み重ねていく“五階茶碗”や傘の上で毬や茶わんなどを回す“傘回し”などが披露されました。一つ一つ技が成功するたび、会場からは「おーーーっ」という声が響き、皆身を乗り出すように見入っていました。
 最後に登場したのは真打の柳家喬之助師匠です。演題は「締め込み」という泥棒とせっかちな亭主の噺です。初めて聞く噺でしたが、さすが真打というだけあって話し方はもちろん、間の取り方や顔の表情などすべてがプロの技だと感心させられました。会場も大爆笑の連続で笑いの渦に包みこまれました。
 予定より少し長く約1時間30分の出前寄席でしたが、本当に楽しく時間の流れがあっと言う間に感じました。
 利用者さんや患者さんにこのような貴重な機会を提供していただいたミューズさんには感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

画像:公演中の柳家小太郎さん
画像:公演中の鏡味初音さん
画像:公演中の柳家喬之助師匠

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