つながりを感じ、はばたきに向けて
〜 第37回リハ並木祭を終えて 〜

リハ並木祭実行委員会事務局 藤原幸久

 10月21・22日(金・土)、国立障害者リハビリテーションセンターと国立職業リハビリテーションセンターの共催による「リハ並木祭」が開催されました。
 リハ並木祭は利用者と職員が一体となって運営に取り組み、両センターの日々の訓練の紹介、利用者の自主活動の紹介を中心に、近隣地域の福祉施設や当事者団体、終了生の活動紹介のほか、職員や利用者、地域団体の方による模擬店などで賑わい、センターを知っていただく貴重な機会となっています。

画像:リハ並木祭の様子1

 利用者のみなさんは訓練の一環としてポスターの制作を行い、また1ヶ月以上前から展示や模擬店の準備をしてきました。近隣地域の福祉施設、当事者団体、終了生は、それぞれの活動の紹介や模擬店の出店などでご協力下さいました。職員はご来場のお客様に楽しんでいただけるよう、また訓練に関連する情報を伝えられるよう工夫を凝らしてきました。
 今年は多数の申込の中から53企画が実施されました。電動車いす野外訓練場では訓練紹介に加えて車いす体験が行われ、体験後には来場者が利用者や職員に声をかけるなど、車いすを通じた小さな交流が生まれていました。屋内では就労移行支援の訓練紹介、また利用者が中心となった模擬店、養成施設利用者によるマッサージ体験などが行われました。
 体育館ではパラリンピックで注目をあつめた障害者スポーツの紹介、講堂では軽音楽部のライブ、また長年にわたりボランティア出演してくださっている東京サロンオーケストラの演奏会が行われ、利用者の方がオーケストラをバックに歌ったり、指揮を執ったりという貴重な機会をいただきました。

画像:リハ並木祭の様子2
画像:リハ並木祭の様子3

 本館エントランスでは国リハコレクション2016が行われ、「プチリフォームでオシャレに!」のテーマのもと、障害のある人の衣生活の向上・促進に関する研究・各種活動・商品・試作品などが紹介されました。定番・人気のグルメストリートでは早い時間から近隣の方で賑わい、ほとんどのお店が完売となる好評ぶりでした。

画像:リハ並木祭の様子4
画像:リハ並木祭の様子5

 今年のテーマは「つながる心 はばたく思い」。リハ並木祭は参加企画数、来場者数ともに増加傾向にあり、両センターと近隣の方、また利用者や終了生の方との“つながり”を感じられる場となりました。そうした中で集まるさまざまな声により、参加者がそれぞれに“はばたく”ための情報交換や交流の場となっています。
 こうした発展は、ひとえにご来場いただいたみなさま、また運営に携わってくださった多くの方々のお力添えによるものです。この場をお借りして感謝申し上げるとともに、来年もまた、リハ並木祭がより広くつながり、大きくはばたき続けられるよう、ご支援をお願いいたします。


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