平成27年度学院入学式
                学院事務室

 桜が咲き誇る中、4月9日(木)10時から、学院講堂において、新入生56名を迎え、新入生の家族、在校生、幹部職員、学院職員が参列し、厳かな雰囲気のなか平成27年度入学式が開催されました。

 式典では、中島学院長から「諸君の中には特定の職業に向けて教育を受けた学生はほとんどいない。これまでの学校とは全く異なる教育となります。即戦力として現場で活躍する。それを実現することはとても厳しいものです。ひたすら、専門職になるための教育を受けてもらう。人によっては学院生活が長いトンネルととらえる方もいます。諸君の能力については入学試験に合格しているので折り紙付です。厳しい教育課程ではあるがそれを修了した暁には確かな未来がまっています。学院に入学したことは自らの判断である。今日から卒業まで厳しい教育がまっているが、それは自らの選択であることを忘れないで下さい。学院の教育課程できちんとした土台を作り、その上で研究、教育、福祉の現場で活躍することを希望します。」と式辞がありました。

 続いて、総長祝辞を飯島自立支援局長が代読され、「専門職に対する社会の期待は、ますます高くなっています。皆さんはこれから学業を修めることにより、その専門性をしっかり身につけていただきたい。学院は、障害に関するニーズの変化や新しい障害に対応し、学科の新設やカリキュラム内容の変更など充実に努めてきております。皆さんには、この学院で学ぶことに自信を持ち、社会の期待に応えられる専門職をめざしていただきたいと思います。」とお祝いの言葉が述べられました。
 引き続き、新入生紹介のあと、義肢装具学科3年の重松文さんが、歓迎の言葉を述べました(文末に全文掲載)。
 その後、祝電を披露し、学院歌を斉唱してつつがなく終了しました。

「歓迎の言葉」

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。本日、この学院にご入学された皆さんを、在学生一同心より歓迎致します。皆さんはこれから始まる学院生活に、様々な思いを抱いてこの日を迎えられたことと思います。夢や希望、あるいは不安な思いもあるかもしれません。
 この学院は、「言語聴覚学科」「義肢装具学科」「視覚障害学科」「手話通訳学科」「リハビリテーション体育学科」「児童指導員科」の6つの学科があり、それぞれの学科で日本最高峰の教育を受けることができます。
 センター内には、管理部、病院、そして職業訓練や生活支援を行う自立支援局、福祉機器の開発などを行う研究所があり、秋に行われる並木祭では、実際に自立支援局や研究所の中を見学することができます。
 年間行事には、並木祭の他に学科対抗のスポーツ大会や体育祭があり、これらの行事は他学科の学生と情報交換をしたり、普段接する機会の少ない方々と触れ合うことのできる貴重な時間です。
 その他にも、センターに併設されている体育館や運動場では、障害者スポーツが盛んに行われています。また、本館の図書室には数多くの医学雑誌や論文が保管されており、興味のあることがあればいつでも調べることができます。このような恵まれた環境の中で日々を過ごせることは、非常に幸せなことです。
 時間はあっという間に過ぎていきます。みなさん、ぜひ色々なところに足を運び、色々なことにチャレンジしてみて下さい。この学院には、ここでしか得ることのできない経験や人との出会いがあふれています。そして、ここで得た知識や経験、人とのつながりは、私たちが将来専門職として働いていくうえで、強い味方になってくれるものと信じております。時には壁にぶつかることもあるかもしれません。しかし、そんな時間こそ今までの自分に足りなかったものや、今までと違った視点から物事を見てみる良い機会になるのではないかと思います。
 今日から新たな日々が始まります。この学院で過ごす時間が、皆さんにとって、かけがえのないものになることを願っています。学院生活で分からないことがあればいつでも相談してください。私たちも、皆さんから学ぶことがたくさんあると思います。これからは、高い目標を持ち切磋琢磨しながら共に成長していきましょう。
 以上、皆さんのご入学を心からお祝いし、歓迎のことばとさせていただきます。

 平成27年4月9日
 義肢装具学科3年 重松 文

写真:学院入学式



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