第9回北京国際リハビリテーションフォーラムにて優秀論文賞受賞

企画・情報部企画課国際協力室長 西村陽子
病院第二耳鼻咽喉科医長 石川浩太郎

 平成26年9月19日から21日の3日間、中国北京市の中国国家会議場において開催された第9回北京国際リハビリテーションフォーラムにて、当センターを代表して病院第二耳鼻咽喉科の石川浩太郎医長が「先天性難聴の遺伝子診断」について発表を行いました。この度、その発表が国際リハビリテーションフォーラム組織委員会の選考により優秀論文賞を受賞いたしました。
 本国際フォーラムは中国リハビリテーション研究センターが主催し、中国と海外のリハビリテーション医学に関する協力と交流を進めるために毎年秋に開催されています。中国国内はもとより、日本、韓国やアメリカ、カナダ、イギリス、ドイツなど欧米等のリハビリテーション従事者が1000人以上集まる大規模な集会です。メインフォーラムでの講演と、各種の医学的リハビリテーション、リハビリテーション工学、リハビリテーション施設運営、CBR(地域に根ざしたリハビリテーション)等の30におよぶ分科会で構成されています。日本からも大学等の専門家が参加しています。
 当センターは中国リハビリテーション研究センターとの長年にわたる協力関係がありますので、情報の交流を目的として、ほぼ毎年職員が発表を行ってまいりました。
 これまでに当センター職員が発表した中で、今回がはじめての受賞です。職員が国際的な学術集会で受賞したことは、大変名誉なことです。今後、このような国際的な場で職員がますます活躍して、情報交換を進めていければと考えております。
 以下に、受賞した石川浩太郎医長の感想を掲載させていただきます。

 病院第二診療部 第二耳鼻咽喉科医長の石川浩太郎でございます。今回は第9回北京国際リハビリテーションフォーラムにて講演する機会を頂戴したこと、大変、光栄に存じます。私にとりまして今回が初めての中国渡航です。北京に到着して、都市規模の大きさ、人の多さに中国の圧倒的なパワーを感じました。国の勢いを肌で感じることができ、貴重な経験となりました。
 さて、第9回北京国際リハビリテーションフォーラムについて述べさせていただきます。渡航初日の19日は午後に会場隣接のホテルに到着し、夕方から歓迎レセプションに参加しました。とても広い会場に国内外からの参加者が一堂に会し、楽しい時間を過ごしました。翌20日は中国国家会議場でメインフォーラムが行われ、主たる参加者が一人20分ずつの講演を行いました。英語で話す場合は中国語の、中国語で話す場合は英語の同時通訳がつき、またスライドは英語版と中国語版が同時に投影されるようになっていました。リハビリテーションに対する国際的な取り組みや、最新の技術に関するものまで、様々な興味深い発表が続きました。今回、私は「先天性難聴の遺伝子診断」について講演しました。他に耳鼻咽喉科医の発表は無く、おそらく多くの参加者にとって、初めて聞く内容だったのではないかと考えます。基礎的な内容から当センターで行っている臨床応用の方法まで、できる限り理解しやすいように努めて発表しました。今回の発表に対して優秀論文賞という栄誉を頂戴し、恐縮する限りです。少しでも聴衆のお役に立てる発表になったのであれば、私にとっても喜ばしい限りです。
 最後にこのような機会を与えていただきました中村耕三総長はじめセンターの皆様に感謝申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

写真1:事業説明の風景


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