高次脳WEEK
                企画・情報部 高次脳機能障害情報・支援センター / 学院

毎年6月下旬の1週間は高次脳機能障害に関する会議及び研修会が当センターにおいて開催されています。
 今年はまず6月24日(火)に「平成26年度第1回支援コーディネーター全国会議」が、学院6階大研修室において開催されました。
 これは、全国に99か所ある支援拠点機関の支援コーディネーターの職務の向上と情報交換を通じてサービス提供体制の均てん化を図ることを目的として毎年2回開催されており、学識経験者、各都道府県からの支援コーディネーターなど計134名の参加がありました。
 今回は、若年層における社会参加としての就学がいまだに大きな課題として残されていることから、会議テーマを「子どもの就学・復学支援」としました。
 テーマに沿って、午前には山形県・福井県・沖縄県の3機関から取り組みの実績報告があり、午後には福岡市立心身障がい者福祉センターの発表をもとにグループ討論会・発表会が行われ、有意義な一日となりました。
 この会議の発表資料等については、高次脳機能障害情報・支援センターホームページに掲載しておりますので、是非ご覧いただきたいと思います。
http://www.rehab.go.jp/brain_fukyu/data/brain_fukyu

 翌25日(水)午前中には、「平成26年度第1回高次脳機能障害支援普及全国連絡協議会」及び「高次脳機能障害者の社会参加支援の推進に関する研究」全体会議が学院6階大研修室において開催されました。
 これは、全国の事業の実施状況に関する情報収集、情報交換及び高次脳機能障者に対する支援手法等の向上を目的としており、全国10地域のブロック等を代表する研究分担者(学識経験者)、各都道府県委員など計168名の参加がありました。
 会議では、全国10地域のブロック及び千葉県、岡山県、徳島県の研究分担者並びに当センターから、平成25年度の事業実施状況及び平成26年度の事業実施計画が報告された後、厚生労働省から平成26年度の支援普及事業に関する運営方針などの説明がありました。

 また25日(水)午後から27日(金)午前にかけて、「高次脳機能障害支援事業関係職員研修会」が学院講堂及び本館講堂において開催されました。
 この研修会は、高次脳機能障害者の診断、評価、リハビリテーション支援方法などについて、必要な知識と技術を習得することを目的としており、都道府県・指定都市・中核市における行政担当者並びに関係機関の担当者(病院の医師及び関係する職種並びに福祉施設の担当者等)など計198名の参加がありました。
 従来は3日間とも講義形式での研修会でしたが、過去の参加者からのアンケート結果による要望を受け、今回初めて3日目は希望者を対象にグループワーク及び施設見学を実施しました。
 グループワークでは、病院及び自立支援局の協力を得て、「退院に向けた支援」及び「就労に向けた支援」の2題をテーマとし、合わせて155名が27グループに分かれ活発な議論を行いました。その後の施設見学では、希望者が大変多く当初140名となりましたので、先着60名と限らせていただきました。

 4日間にわたる会議及び研修会では、それぞれに参加者が多くこの事業の進展ぶりをみることができたところですが、若年者の就学・就労の問題など個々においては更なる支援及び支援方法の普及が必要ですので、ご関係の皆様のご協力を賜りながら引き続き本事業を推進していきたいと思います。

写真1:支援コーディネーター全国会議でのグループ討論会
支援コーディネーター全国会議でのグループ討論会

写真2:高次脳機能障害支援普及全国連絡協議会
高次脳機能障害支援普及全国連絡協議会



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