平成26年度第1回 課内教官研修会実施報告
                自立支援局理療教育・就労支援部 理療教育課

去る6月4日(水)、今年度第1回目の課内教官研修会を開催いたしました。
 理療教育課では、利用者支援に活かすため、毎年課内教官研修会を実施しております。
 今年度は、自立支援局の運営方針の一つでもある「障害全体を視野に入れた福祉サービスの提供体制の整備」を念頭に、年間テーマを「高齢者の問題と重複障害の現状」として、計5回の研修会を計画しました。
 第1回目は、当センターの飯島自立支援局長による、「老年医学について」の講演としました。
 当日は、飯島局長の講演を聴く良い機会でもありましたので、理療教育課の職員だけでなく、センター全職員を対象とし、約50名の職員が参加しました。
 飯島局長の講演は、「高齢者」の定義、日本及び世界における高齢者の現状や過去との比較から始まりました。特に日本は、フランスやアメリカ、ドイツなどに比べ、短期間で急速に高齢化し、平均寿命も約60年間で、男女とも20歳以上伸びています。
 続いて「老化」の定義や原則、学説についての話に入りました。「プログラム学説」では、寿命は遺伝子により制御されており、老化は遺伝子によりプログラムされていると言われています。また、老化によって起こる形態的・機能的な変化や記憶力、筋力、歩行の変化についても話がありました。
 その後、「1人で多くの疾患を有している、症状が非定型的である、ADL障害を招きやすい」といった、「高齢者の疾患の特徴」へと話が進み、最後に、「高齢者に特有の疾患」について説明があり、第1回目の研修会は終了しました。
 1時間半という短い時間でしたが、高齢者に関する様々なことについて、分かりやすい説明があり、参加した皆さんは、将来自分自身に必ず起こる、「老化」という身体的な変化について、熱心に聞いておりました。
 今回の研修会は、「老化」という問題を福祉サービス(理療教育)にどう取り入れていくかについて各職員が改めて考えてみる良い機会になったのではないかと思います。


写真1:課内教官研修会の様子写真2:課内教官研修会の様子


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