第22回あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師国家試験の結果について
                自立支援局 理療教育・就労支援部 理療教育課

 自立支援局の提供する就労移行支援(養成施設)理療教育の専門、高等両課程の卒業(修了)生があん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師のそれぞれの資格を取得するために、今年2月末に受験した第22回国家試験の合格発表が平成26年3月27日(木)に行われました。その結果は下表のとおりです。

 リハビリセンター(所沢)における第22回国家試験に向けた受験対策の取り組みとしては、利用者の受験対策に関するアンケート調査結果と模擬試験結果をもとに、個別指導に重点を置いた少人数での補講と講義形式の集団での補講を計画し、計197時間実施しました。また、利用者の受験に対する疑問や悩みなどに対して教官が個別に相談にのる個別相談窓口を計28時間設けました。

 模擬試験は5月、7月、11月、12月の計4回行いました。模擬試験を実施する目的としては、自分の現在の学力を確認するという目的以外に、自分の受験方法を確認するという大きな目的もあります。当センターの利用者は視覚障害の程度が様々であり、その他の疾病を有する方も多くいらっしゃるため、受験方法も多様です。問題種別では点字・墨字、また墨字も文字の大きさで普通文字・拡大文字・超拡大文字と3種類あります。さらに補助具としてデイジー(音訳問題)、拡大読書器、点字タイプライター、電気スタンドなどの持ち込みを申請する場合もあります。どの組合せが自分にとって一番負担が少ないのかという確認をするのも模擬試験の重要な目的になるのです。

 また、近年の利用者の動向を見ると、視覚障害単一のみならず、精神障害、発達障害、高次脳機能障害、聴覚障害など、重篤な疾患を併せ持つ、いわゆる重複障害者が増加しており、座学・実技・臨床実習ともに対応が難しい状況にあるため、今後はストレスや適応を考慮した学習支援、授業進度に応じた個別支援など個々の利用者に応じた支援が必要であると考えております。

 国家試験に合格して資格を取得することは、その道のスタートラインに立つための第一歩です。就労移行支援としては資格取得だけでなく、就労へ結びつけることが重要であり、卒業後に及ぶ支援を継続し、なお一層の強化を図りながら、卒業(修了)生に対する資格取得や就労への支援をより確実なものにするとともに、これまでの受験対策と試験結果を分析することで、より利用者実態に合ったサービスの向上に努めて参ります。

 あん摩マッサージ指圧師はり師きゅう師
 受験者数合格者数合格率受験者数合格者数合格率受験者数合格者数合格率
 (人)(人)(%)(人)(人)(%)(人)(人)(%)


リハ191789.5201680.0201785.0
函館151280.0151066.7151066.7
神戸77100.09555.69666.7
福岡33100.033100.033100.0
443988.6473472.3473676.6


リハ 10 3 30.0 17 1 5.9 16 1 6.3
函館 1 0 0.0 1 0 0.0 1 0 0.0
神戸 4 0 0.0 7 1 14.3 7 1 14.3
福岡 3 0 0.0 7 0 0.0 3 0 0.0
塩原 1 1 100.0 - - - - - -
19 4 21.1 32 2 6.3 27 2 7.4
合 計 63 43 68.3 79 36 45.6 74 38 51.4
全 国 1,747 1,466 83.9 5,036 3,892 77.3 4,998 3,946 79.0


(参考)視覚障害者(日本理療科教員連盟まとめ)
 あん摩マッサージ指圧師はり師きゅう師
 受験者数合格者数合格率受験者数合格者数合格率受験者数合格者数合格率
 (人)(人)(%)(人)(人)(%)(人)(人)(%)
総  数 558 369 66.1 394 250 63.5 385 251 65.2



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