第12回福祉工学カフェ 概要報告
                福祉工学カフェ実行委員 小野栄一

第12回のテーマは「福祉機器開発とユニバーサルデザインとの関係性 〜聴覚障害を例としたコミュニケーション支援技術とは何か〜」です。

 参加者は30人以上(講師やスタッフを除く)で、手話通訳、要約筆記の情報保障の下、2014年2月24日(月)13:05〜17:00ごろ、NEDO分室(大同生命霞ヶ関ビル12F)で開催しました。

 あまり取り挙げられない聴覚障害に関する問題を提唱してくださった、聴覚に障害のある渡辺儀一さんの司会で、渡辺さんより今回のテーマの趣旨説明(就労や支援機器開発などにおける、障害当事者の視点から観た課題と解決法を探る)、続いて長野さん、瀬川さん、岡田さんの3人より聴覚障害を持つ当事者の発表(職場や生活環境での課題、苦労、要望、技術的な面など)、続いて元筑波技術大学の学長で、現在は東京大学先端科学技術研究センターの特任研究員でもある大沼先生より「聴覚補償から情報保障へ」と歴史的な話から、iPS細胞まで、具体的な数字や話を交えて幅広く話題を、さらに筑波技術大学の三好先生からは、通信技術を用いた最近の遠隔情報保障についてご講演いただきました。
 その後、休憩を挟んで活発なフリーディスカッションがなされ、多くの当事者側含む参加者からの質問、コメントがあり、大沼先生、三好先生への具体的で身近な課題に関する質疑応答も含め、貴重な話が伺えました。時間的に話しきれないこともあり、福祉工学カフェが終わった後に両先生に対する質疑応答も長く続きました。

 本テーマは反響が大きかったので、続きを開催したいという要望があります。また、他のテーマでも、ご希望される方がおられましたら、福祉工学カフェ実行委員会までご連絡いただければ前向きに検討させていただきます。連絡先・問い合わせ先は、最後に記すURLにあります。E-mailはATcafe@rehab.go.jpです。

 なお開催案内、講師略歴、講演概要は以下のURLをご参照ください。後日、開催報告を掲載致します。
http://www.rehab.go.jp/ri/event/at_cafe2010/top.html



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