クリスマスミニコンサート開催報告
                病院3階病棟 榊原まゆみ

2013年12月21日(土)15時から病院2階病棟にて、所沢フィーニュ少年少女合唱団クリスマスミニコンサートが開催されました。この合唱団は1998年に設立され、所沢市内で活動している3歳から高校生までの総勢約60名で構成されています。女の子が多い中で男の子も6人所属しています。毎週水曜日と隔週2回の土曜日に練習しており、今年で15周年だそうです。今回は、3歳から高校生までの総勢50名近い少年少女が歌いに集まってくれました。3階病棟では毎年、入院患者の皆様に季節を感じていただくよう、クリスマス会や七夕会など、ボランティアによる催しを年に2回から3回開催しています。今回は大勢でしたので、ホールの広い2階病棟で行いました。
 白色を基調としたクリスマスらしい華やかな衣装と、赤いブーツに身を包んだかわいらしい合唱団は、高校生の美しい歌声からスタートしました。続いて中学生・小学生・幼稚園児それぞれが、前後左右に入れ替わりながら可憐な歌声を披露してくれました。電子ピアノと鈴の音色が響く中、歌う隊形をみるみるうちに変化させながら歌と共にかわいらしいダンスや振り付けを届けてくれました。
 曲目は、「ウィンターワンダーランド」や「ジングルベル」、「鐘の音ひびけ」などのクリスマスにちなんだ楽曲や、「船頭小唄」といった昔懐かしい楽曲などバラエティに富んだものでした。「船頭小唄」は大正時代に作られた楽曲で、学校で音楽の時間に取り上げられることはないそうですが、いい歌は残していきたいという思いから選曲し、日々の練習に取り入れているそうです。英語の歌詞で歌う場面もあり、流暢に堂々と歌っている姿を見て最近の子供たちはすごいなぁと感激しました。さらに、2011年3月の東日本大震災復興支援ソングである「花は咲く」も披露してくれました。この曲を耳にすると、いつも何とも言いあらわせない感慨にひたってしまいます。一緒に聴いていたまわりの観客の目も潤んでいるように見えました。
 1曲ごとに観客の拍手が起こり、歌によっては手拍子での参加もあり、聴くだけでなく聴衆も参加できる楽しいコンサートになりました。約50分間のコンサートでしたが、最後は「ふるさと」を全員で歌いながら、合唱団の少年少女たち全員が折り紙で作った手作りのサンタクロース(お土産&メッセージつき)を持って、観客ひとりひとりにプレゼントしながら退場するという、うれしいサプライズも用意されていました。患者さんの中には、ひとりで何個ものサンタさんをもらっていた方もいました。
 日頃の慌しい業務の中で、時にほっとした気持ちにさせてくれるこのような機会に参加でき、とてもありがたく感じました。観客の中には、患者さんだけでなくお見舞いのご家族の方や、合唱団の保護者の方や、病院スタッフなど様々な方がいました。参加した皆さんそれぞれが、子供たちの澄んだ美しい歌声を聴いて色々な思いを抱いたことでしょう。少し早いクリスマスに、心がほっと温まる楽しいひと時をプレゼントしていただきました。本当にありがとうございました。
写真:クリスマスミニコンサートの様子



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