平成25年度 障害者週間記念式典の開催について
                企画・情報部企画課

去る、12月6日(金)当センター講堂において、利用者・職員出席のもと、利用者へのボランティアでご支援いただいている方々並びに就労・実習でご支援いただいている事業所への表彰等を含んだ障害者週間記念式典を開催しました。
 式典では、国立障害者リハビリテーションセンター中村総長より、12月3日の国際障害者デーから12月9日までの障害者週間についての経緯について説明がありました。
 また、障害者差別解消法について、障害者フォーラム2013(障害者週間記念シンポジウム〜障害者差別解消法でこうゆう社会になっていく〜)の内容を交えて、差別には障害を理由にして差別するものと障害について合理的な配慮をしないものがあること、そしてこのような差別が自然に発生しないため法律が必要であること、さらにはより良い共生社会を目指すには障害のある人と無い人がふれあう事が大変大切であり、また今後活動していくには障害ということに人々の眼が向くようにしたいということの説明がありました。
 最後に「私達は、共生社会の実現をめざしています。その実現のため、皆様 とともに、障害について、障害を理由とする差別について、そしてまた、その合理的配慮について、一つ一つの具体的なことについて確認していく作業と、そして障害について社会への発信が大切であるとあらためて強く感じました。この障害者週間がそのためのよい機会になりますことを願います。」と挨拶がありました。
 また、国立職業リハビリテーションセンター三上所長からは、今年は、障害者総合支援法、障害者差別解消法、改正障害者雇用促進法の三法が揃い、先日障害者権利条約批准も国会で承認されました。また政府発表の25年度民間企業障害者の雇用者数は、41万人余、過去最高となったこと、また、しごとと共生について、日本の江戸時代の農村や古代ギリシャやローマを例に共生を示す仕事の評価が高く、稼ぎと呼ばれた賃仕事の評価が低かったこと、さらに夏目漱石や奇跡の人で有名なヘレンケラーとサリバン先生等の例をあげ、仕事の歴史の視点から"共生社会の理念"についてご説明され、最後に「この機会にそれぞれの社会参加の姿や共生社会の姿に思いを馳せ、気持ちを新たに障害者問題への今後の取り組みに励まれるよう願い、また、障害者の皆さんが積極的に地域や周囲との関わりを持ち、さまざまな支援の力を借りながら、夢や希望の実現に向けて日々の努力を続けられることをご期待します。」とのご挨拶がございました。
 続いて、朗読・点訳及びデイジー編集で、10年・5年以上ボランティア活動された方々への表彰と職場体験実習及び就労支援利用者の雇用にご支援いただいた企業への表彰が行われました。
 最後に、利用者の代表者から、「日頃よりいろいろな障害を持った私たちに理解を示してくださり、サポートしていただいていることに大変感謝しております。ボランティアの皆様の支援活動により、私たちはより良い環境で訓練に励むことができています。また、皆様の支援が心の支えにもなっています。事業所の皆様現場実習をさせていただいている皆様のおかげで貴重な経験ができ、それらが就職への大きな一歩を踏み出すきっかけとなっています。皆様のお力添えを励みに今後とも学習や就職活動に励んでまいりたいと思います。」と感謝の言葉を述べました。
 この度表彰されましたボランティアの皆様及び就労においてご支援いただいている方々のますますのご活躍を祈念して障害者週間記念式典のご報告とさせていただきます。
写真:障害者週間記念式典の様子



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