平成25年度学院入学式

学院事務室

 前日の豪雨が嘘のように晴れ渡った4月4日(木)の10時から、当センター学院講堂において、新入生67名を迎え、入学式を開催いたしました。

 式典では、開式のことばに続き中島学院長から式辞がありました。式辞の中で学院長は「当センターの各学科は社会のニーズや時代の必要性により設置された学科であり、これまでの卒業生の皆さんは、専門職、大学教授、研究者、行政などの各分野で一流となっています。今回入学した皆さんは一流になれる人材として、入学してきたものと思っております。」と述べられ。「センターは障害のある方へのリハビリテーションの実践の場であって、自立支援局、病院、研究所、児童入所施設などがあり、このような施設が一体的に設置されているのは日本ではここだけ、世界的にみても例がありません。この恵まれた環境で将来に向かって一流をめざし勉学に励んでほしい」とお話をされました。

 続いて、中村総長より式辞がありました。式辞の中では、まず新入生の皆さんに対してお祝いの言葉が述べられた後、センターの概要について触れられました、そして、「障害は多様であり、障害のある方が地域で生活するには多様な支援が必要です。その支援ができる専門職の活躍が求められています。皆さんはこれからこの専門職について学ばれることによって、その活動や言葉は障害のある人、ご家族、そして社会一般の人々から重みをもって受け止められ、高い専門性とその実力が求められます。今日、新たに67名の皆さんが、これからわたしたちの仲間として加わってくださることを心から歓迎いたします。」とお話をされました。

 引き続き、新入生紹介のあと、リハビリテーション体育学科2年の松浦綾乃さんが、歓迎のことばを述べました(文末に全文掲載)。

 その後、いただいた祝電を披露し、当日参加された当センター幹部職員の紹介を行った後、学院歌を斉唱して終了しました。

 歓迎のことば。
 春のうららかな日差しが心地よい今日この頃、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。今日から友に学ぶ仲間として、皆さんを迎えることができた事を、在校生一同、大変嬉しく思います。
 今、皆さんの心にはどのような思いがありますか?
 これから始まる新しい生活への期待と不安。あるいは、夢への一歩を踏み出し、大きな希望であふれているのではないでしょうか?  私はちょうど一年前、親元を離れ、初めて一人暮らしをすることに不安を感じていました。しかし、やりたい仕事への挑戦としてこの学院に入学できた嬉しさと、これから出会える人がいることへの期待の方が強く、新たに始まる学院生活にワクワクしていたことを覚えています。
 この学院には「言語聴覚学科」「視覚障害学科」「義肢装具学科」「手話通訳学科」「児童指導員科」「リハビリテーション体育学科」の6つのコースがあり、それぞれの専門職としての知識と技術を学んでいます。普段は別々の場所で勉強していますが、春にはスポーツ交流会、秋にはお互いが学科を紹介しあう交流会があり、異なる分野のスペシャリストの卵たちが互いを理解しあう機会もあるのです。他にも、自立支援局の入所者やセンターの職員の人たちと一緒に汗を流す体育祭、仲間と協力しあって一つの事をやり遂げる並木祭。この学院は、様々な人と触れあうことによって、お互いの考えを共有しながら学ぶことができる場でもあり、私自身とても大切な時間であると感じています。
 しかし、これから始まる日々は楽しく充実していると同時に、日々課されるレポートやテストなどで、時にはつらく苦しく感じることがあるかもしれません。そんな時は、今ある気持ちを思い出し、学べる喜びに目を向けてみて下さい。そして、隣に座っている仲間や私たち上級生にも相談をしてみて下さい。同じ志をもつ者として、力になることができると思います。
 夢はあきらめた時に夢となり、失敗は挑戦を止めたときに失敗となります。新入生の皆さん、どうか失敗を恐れずに自ら行動し、この場所でしか得られない大切なものをたくさん見つけてください。これからは仲間として共に士気を高めあい、一緒に成長していきましょう。  以上、皆さんのご入学を心からお祝いし、歓迎のことばとさせていただきます。

平成25年4月4日
 リハビリテーション体育学科2年 松浦 綾乃
 




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