自立支援局の提供する就労移行支援（養成施設）理療教育の専門、高等両課程の卒業（修了）生があん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師のそれぞれの資格を取得するために、今年2月末に受験した第21回国家試験の合格発表が平成25年3月27日（水）に行われました。その結果は下表の通りです。
　自立支援局の理療教育は、指定障害者支援施設の一部門として、10歳代から60歳代前半までの利用者を対象とします。年齢だけでなく、学歴や学力にも幅のある利用者を一人でも多く可能な限り受け入れて、さらに視覚障害に限らない多様な障害や困難を併せ持つ方々に対してもそれぞれの自立に向けた支援に取り組んでいます。
　一部をご紹介すると、この国家試験の全国受験者の平均年齢が30歳代前半とされるのに対して、リハビリテーションセンター（所沢）における今回の現役受験者（実人数は34名）の平均年齢は43.2（±10.0）歳、最高齢は63歳でした。このうち視覚障害以外の障害や疾病を併せ持つ方は16名（47.1％）。具体的には、糖尿病の方9名、難聴の方3名、人工透析受療中の方2名等があります。
　それぞれの国家資格の標準的な養成期間は一般に3年とされますが、より長期的な視点からの種々の支援を現在の利用者らは求めているように感じられます。
　当センターでは、卒業（修了）生に対する独自の福祉サービスとして、あん摩マッサージ指圧師国家試験に不合格になった方におよそ1年間の再受験指導をする「再理療教育」事業が、また、資格取得後のより甚深な技術や知識の習得のための「臨床研修コース」事業がそれぞれ用意されています。各独自事業による福祉サービスに加えて、卒業（修了）生からの電話等による質問や問合せによる再受験準備への助言、実際の就労生活上の相談等といった、インフォーマルな支援も随時行われております。
　これら卒業後に及ぶ支援を継続し、なお一層の強化を図りながら、卒業（修了）生に対する資格取得や就労への支援をより確実なものにするとともに、今回の試験結果をもう一度真摯に受けとめて、より利用者実態に添ったサービスの向上に努めて参ります。