健康教室
東洋医学とストレス ~ツボでリラックス~
(講演を終えて)

理療教育課 教官 水沼健生


 去る、11月6日の午後、本館大会議室にて健康教室が行われ、天気はあいにくの雨でしたが、ありがたいことに多数の方にご参加いただけました。
 テーマが"東洋医学とストレス"ということで、参加された皆様からは毎日の生活で多かれ少なかれストレスを感じ、なんとか自身が抱えるストレスを少しでも軽くしたいという気持ちがよく伝わって来ました。

 話はストレスとは何かということから始まり、悪いことのみならず良いこともストレスになることや、ストレスを感じずに過ごすことは難しいことなどを講演させていただきましたが、とても興味を持っていただけた印象を受けました。
 その後、ストレスと上手く付き合う方法として、心の位置を少しずらして視点を変えてみることや、気分転換のためのツボを自身の指や器具などを使って刺激することなどを紹介させていただきました。
 また、ツボを探す実技の時間には沢山の職員や理教の利用者の方々などにご協力いただき、いろいろなツボや器具について説明することができました。
 みなさん一所懸命にツボを押したり、隣に座っている知らない方と解らない時には教え合ったり、届かない部位には押してあげたりと、とても楽しそうにしている参加者の方々を目の当たりにし、楽しく健康教室を終えることが出来ました。

 確かにストレスを軽減させるツボには一定の効果があると思います。
 しかし、今回の健康教室で私が最も強く感じたのは、人との良い触れ合いが、ストレスには一番効果があるのではないかという事でした。
 「手当て」という言葉があるように、原始の医療は悪いところに手を当てることから始まったという説があります。人は人とのつながりを、手を当てたり、当ててもらったりすることで強く意識し、良くなって欲しいという気持ちが相手に伝わることで、良くなって行くということを、今回の健康教室で再認識できたことは、これからの私にとって大きな財産となりました。
 このような講座でお話する機会を与えていただいたこと、集まっていただいた参加者のみなさん、お手伝いいただいた職員のみなさんに感謝するとともに、これからのみなさんの健康をお祈りしております。
 
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