〔巻頭言〕

就任挨拶

企画・情報部長 堤 裕俊


 平成29年4月1日付けで企画・情報部長を拝命しました。前は函館視力障害センターに勤務しておりました。所沢のセンターでの勤務は5年ぶりとなります。函館を出るときには、まだ雪が降っており、山は真っ白で、まだまだ春が来るのが先の状態でしたが、こちらに着くと桜の花が開花し春を感じる温かさに驚いています。
初めての企画・情報部での業務となりますが、よろしくお願いいたします。
 さて、企画・情報部の業務についてですが、部の発足当初、当時の部長が「三本の矢」に例え、「企画・立案」「情報取集及び提供」「国際協力」と柱が3本であると言われておりました。
現在も同様であると考えています。
 その一つ目「企画・立案」は、センター全体の中期目標であります、障害者支援・研究・人材育成の総合的展開に資するため各部門が連携する部門横断的な企画・立案の推進を確実に実施のためPDCA(Plan(計画)、Do(実行)、Check(確認)、Action(行動))サイクルが機能する取組みを、各部門と調整しながら推進して行くこと。
 二つ目として「情報取集及び提供」は、障害者リハビリテーション分野に特化した国立機関として、各部門が取集した障害者リハビリテーションに関する知見や技術等の各種情報を集約し発信するため、各部門での事業の取組の成果を報告書等作成し情報発信を行うこと。また、発達障害情報・支援センター、高次脳機能障害情報・支援センターは全国の支援機関の中核センターとしての機能を一層進展させるため、都道府県の支援拠点機関と厚生労働省、都道府県、関係機関、支援に携わる者等との連携を努めるとともに信頼できる情報の提供等を行うこと。
また、センター全体の情報基盤の構築及び運用管理として情報システムの円滑な運用、情報セキュリティ対策の推進をして行くこと。
 三つ目として「国際協力」は、国内唯一のWHOの指定研究協力センターとしてWHO事業への参加・協力、JICAプロジェクトへの協力、中韓リハビリセンターとの連携を通じて障害者リハビリテーションに関する国際協力を推進する。また、国際セミナーの開催等、センター独自の対応も推進して行くこと。
 これら3本の柱は相互に深く関連しており、それぞれを発展させるとともに、相互連携や、一体的な推進により高い次元を目指すことであると考えています。
 このような取り組みは、企画・情報部だけでできることではありません。管理部、自立支援局、病院、研究所、学院、センター各部門のご理解、ご協力により役割を果たしていきたいと考えています。
 私は、先にも述べましたように初めての企画・情報部門で勉強することが多く、皆様のご協力を得て業務を着実に前進して行くことが重要だと考えていますので、今後ともご指導ご協力よろしくお願いいたします。