〔平成22年度重点事項〕 |
学院 |
学院では、国立障害者リハビリテーションセンター中期目標に基づき、今年度の重点事項を以下の通り策定しました。
1 | 社会のニーズを見据えた障害関係専門職の養成 |
(1) | 障害関係専門職の養成に当たり、より専門性の高い養成プログラムを策定するため、教育及び研究面での指導者を養成する課程を目指すこととし、このために学院のあり方について、その具体的な方向性を検討していく。 |
(2) | 入学定員について、言語聴覚学科と義肢装具学科は充足率100%維持に努める。応募者の少ない学科においてはホームページの更新等学科のPR活動を深め、学生募集を強化する。 |
2 | 教育体制の強化 |
専任教官は、自己研鑽による資質向上及び研究活動に努めるとともに、学会等に論文を発表するなど学術活動を積極的に行う。 |
3 | 専門職員の研修機能の強化 |
研修事業は、厚生労働省と各学会の協力によって開催をみる研修も多く、行政と学術の融合による真に社会に資する内容の教授に努める。 専門職員に限らず、地方公共団体職員などに対しても現任研修を実施することは、我が国の障害者医療、福祉の充実を推進することにつながるものである。 このため、学院における研修事業においては、ひとり学院職員のみならず、センターの各部門職員の協力体制をより強固なものとし、各研修会の充実を図る。 また研修事業が社会のニーズに適合し、効果的・効率的に実施できるよう、カリキュラムの見直し及び研修会の統廃合を行う。 研修計画を他機関広報誌へ継続して掲載するなどして、積極的な広報活動に努める。 |
4 | 関係機関との連携・分担 |
障害関係機関並びに関係部署との協力を強化し、現場のニーズを反映した専門職員を育成する。 |
5 | 各学科の重点事項 | |
(1) | 言語聴覚学科 | |
(ア) | 言語聴覚士を養成する大学や大学院の教官にもなれるような優れた臨床技術者養成のため、平成18年度から実施した新カリキュラムによる授業実施が5年目となる。授業内容、進行状況の安定を図り、教育成果などを検証しながら教育内容の充実に努める。 | |
(イ) | 国家試験対策を充実し現役合格率100%の維持を図る。 | |
(2) | 義肢装具学科 | |
(ア) | 義肢装具士養成校が急増するなかで、当学科が総合リハビリテーションセンター内にあるという利点を最大限活かしたカリキュラム編成に努める。特に病院実習については補装具製作や義足歩行訓練の見学等を含めた総合実習としての内容充実を検討する。 | |
(イ) | 国家試験対策を充実し現役合格率100%の維持を図る。 | |
(ウ) | 靴型装具を内容とする研修会について、これまでの研修内容を現況のニーズに即した、特定の疾患に対応する専門性の高い内容への変更を図る。 | |
(3) | 視覚障害学科 | |
(ア) | 資格認定システム創設の前提条件になる、専門職として持っているべき知識について、関連専門職団体のメンバーで構成される委員会で議論を行い、資格化に必要なカリキュラム、シラバスを検討し学科のカリキュラムに反映する。 | |
(イ) | シラバスの検討に合わせ、学生の実践力を一層強化できるように、自立訓練部、病院との連携をさらに深め、学生の臨床見学、実習の場の充実を図る。 | |
(ウ) | 視覚障害学科が過去3年間継続した「歩行訓練専門職認定試験」実施の試みを、日本ライトハウス、専門職団体である視覚障害リハビリテーション協会と共同実施できるように調整をする。 | |
(4) | 手話通訳学科 | |
(ア) | 手話通訳士試験の合格率のさらなる向上を目指して、カリキュラム・教育方法の改善に努める。また、学力向上への対策、卒後指導の充実を図る。 | |
(イ) | 優秀な人材の確保と入学定員の充足を両立させるため、応募者の増加に努める。 | |
(5) | リハビリテーション体育学科 | |
(ア) | センターの特色を活かした実践的な教育を充実させ、各科目のシラバスを検討しながら教育プログラムの確立と教育方法の改善に努める。 | |
(イ) | リハビリテーション体育の専門性を認定するための試験実施を見据えながら、「リハビリテーション体育概論」のテキストを完成させる。 |