☆国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局福岡視力障害センター理療メールマガジン(通称、理療メルマガ)☆
☆Vol.62=2023/11/30☆
 ↓ ↓
→目次
★1.各研修会等の終了報告
■(1)第43回卒後研修会の終了報告
■(2)令和5年度卒後特別研修会の終了報告
★2.令和6年度臨床研修コースの利用者募集について(募集要項)
★3.その他
■第32回あはき国家試験の日程
★3.編集後記
 ↓ ↓

★1.各研修会等の終了報告
■(1)第43回卒後研修会の終了報告
 今年度、卒後研修会を担当いたしました教務課の金本です。5月に新型コロナウイルス感染症が、5類感染症に移行したことを受けて、今回は、初めて対面とオンラインのハイブリッド開催を実現することができました。対面参加16名、オンライン参加10名と多くの卒業生に参加していただきました。
 テーマは、「明日から活かせる古典鍼灸 − 基礎から学ぶ古典鍼灸の真髄 −」として賀久先生をお招きしました。午前は「古典の概要と阿是穴(圧痛点)を用いた施術」、午後は「東洋医学の基礎と経筋を用いた施術」で実技を中心に行いました。コロナ禍では、なかなか実技を中心とした研修ができませんでしたが、同窓会とともに準備を進めてきた結果、大変充実した研修会となりました。
 次回は、「地域に求められるあはき施術」に関する研修会の実現に向けて、講義と実技研修を計画しています。卒業生の皆さんにおかれましては、今後さらなる臨床能力の向上をめざして、是非、卒後研修会へ参加していただきたく存じます。多くの卒業生にお会いできることを楽しみにしています。(金本)

■(2)卒後特別研修会の終了報告
 10月15日(日)、当センターを会場に、令和5年度卒後特別研修会を開催いたしました。昨年度までは2日間連続の開催でしたが、今年度からは1日のみの開催と変更しております。
 今年度の全体テーマは「施術所経営に必要なICT活用術」と題して、2名の講師に講義・実習をしていただきました。今回は参加者を2グループに分けた研修方式とし、参加者は各グループごとにパソコン及びスマートフォンの研修を受講していただいております。

以下、各講義・実習の演題名、講師名及び内容(概要)についてご報告いたします。

題名:「あはき施術とパソコン」
講師:明治 博(めいじ ひろし) 氏
一般社団法人福岡市視覚障害者福祉協会代表理事

内容:明治先生にはパソコンの講義・実習をしていただきました。前半は、国保や協会健保といった保険請求、確定申告等に有用なレセプト管理ファイルやその使用方法についてご教授いただくとともに、医療保険請求上の注意点について具体的な事例を交えながらご紹介いただきました。また後半は、福祉の限度額を超えた場合に購入を諦めてしまいがちなソフトの代用をしてくれる複数のフリーソフトについても紹介していただきました。

題名:「施術所経営に役立つスマートフォンのスキル」
講師:藤川 敦志 (ふじかわ あつし)氏
一般社団法人福岡市視覚障害者福祉協会専務理事

内容:藤川先生には、主としてボイスオーバーを用いたスマートフォン(iPhone)の講義・実習をしていただきました。iPhone標準のカレンダーアプリ、リマインダーアプリ、メモアプリなどの便利な活用法についてご紹介いただくとともに、施術者の情報発信や予約受付等に役立つメッセンジャーアプリやLINEアプリ、X(旧Twitter)などのSNSアプリの基本的な使い方の要点や注意点についてご教授いただきました。
 研修の参加者は計8名と少人数でしたが、どの参加者も熱心に集中して研修に取り組む様子がみられました。また質疑応答の時間には多くの質問があり、参加者の興味関心の高さがうかがわれる研修となりました。
 尚、今年度は新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、参加者各自で参加の可否を判断していただいたり、マスク着用や手指洗浄、消毒等に留意して参加していただいたりと基本的な感染症対策にご協力をいただきました。この機会をお借りして深くお礼申し上げます。
コロナ禍以降、情報通信技術は急速に発展しており、施術所経営においてもスマートフォンやタブレット、パソコン等のICT機器の利活用は必須のスキルとなりつつあります。今回の研修で身につけた知識や技能が今後の皆様の職務に少しでもお役に立てば幸いでございます。
 今後も卒後特別研修会では卒業生・修了生の皆様が各地域で理療師としてご活躍頂けるような研修会が開催できるように最善を尽くして取り組んで参ります。今後ともご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

★2.令和6年度臨床研修コースの利用者募集について(募集要項)
令和6年度臨床研修コースの利用者募集について

1 事業内容
 臨床研修コースは、当センター就労移行支援(養成施設)を卒業又は修了し、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の全ての資格を有し、あはき施術の実践的臨床能力を真に向上させたいと希望する方への支援として、当センターが障害者総合支援法に基づく就労移行支援(養成施設)とは別に実施する独自事業です。

2 支援概要など
(1)支援概要
 @理療臨床実習・講義及び実技科目・特別科目の3分野とホームルームを実施します。
 A指導時間数は、理療臨床実習を中心に、講義・実技など週20時間以内です。
(2)評価と修了認定
 すべての指導科目について、9月中に評価を行い、全科目とも、評価平均60点以上、実授業時間数の3分の2以上出席された方には修了証書が授与されます。

3 募集人員
 5名(学級編成は1クラスです)

4 修業期間
 令和6年4月〜9月までの半年間、後日詳細な期間をお知らせします。

5 利用の申込をすることができる方
 当センター就労移行支援(養成施設)を卒業又は修了した方のうち、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の全ての資格を有し、過去に臨床研修コースの利用がない方。

6 利用希望の申出
 利用の申込を希望される方は、支援課臨床研修コース学級担当(山田主任専門職)へお申出ください。
 申出期間は、令和5年12月1日(金)〜12月8日(金)です。
 担当より渡された施設利用申込書(臨床研修コース様式)等に必要事項を記載し提出してください。
 ※あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の免許証の写しは、後日提出していただきます。

7 利用申込書類提出の締切日
 令和6年1月5日(金)

8 選考及び利用契約
(1)選考に当たって、面接審査・必要に応じて医学的審査を実施します。面接審査は、令和6年1月26日(金)午後の予定です。
(2)審査結果は、2月20日(火)に利用申込者に口頭で通知します。
(3)文書による決定通知は、3月26日(火)のあん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験合格発表後に行います。
(4)利用の決定後、サービス内容についての「重要事項説明」に同意された方は、利用開始日に当センターと利用契約を結ぶことになります。

9 研修中の費用
 就労移行支援の利用料に準じます。利用料は、利用者個々人の負担能力に応じ、所得区分による月額負担上限額を適用します。実費負担(食費・光熱水費)については、当センターで算出した金額を別途徴収します。詳細はお問い合わせください。なお、利用開始時に、「あん摩・マッサージ・指圧師、はり師、きゅう師賠償責任保険」に加入していただきます。費用の目安は、約20,000円です。

★3.その他
■第32回あはき国家試験の日程
@あん摩マッサージ指圧師試験
 令和6年2月24日(土曜日)
Aはり師・きゅう師試験
 令和6年2月25日(日曜日)
※合格発表日:令和6年3月26日(火曜日)14時

★4.編集後記
朝晩と昼間の寒暖差が激しい日が続いていますが、昼間は日向の下だとポカポカと温かくもうすぐ冬だということを忘れてしまいそうになる今日この頃でございます。読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 さて今回より水元から引き継ぎ、村松がメルマガを担当することとなりました。今後ともよろしくお願いいたします。今回のメルマガでは、研修会等の終了報告の他、臨床研修コース募集について、国家試験の日程等をお届けしています。今年度の研修会は新型コロナウイルスの5類移行に伴い、オンラインと対面のハイブリット開催となりました。ご参加された皆様は大変熱心に講師の方の声に耳を傾け、さらに身体も動かし充実した研修会となったことと思います。この研修会での内容を今後の臨床のほか、ご自身の健康にも活かしていただき、ご活躍なさること心より応援しております。
 今季はコロナウイルス感染に加えインフルエンザも猛威を振るっており、引き続きの感染予防にも十分留意していただき、皆様くれぐれも体調にお気をつけください。年内も残り1ヶ月ほどとなりますが、皆様のご健康お祈りしております。それでは令和5年も理療メルマガを読んでいただき、ありがとうございました。(村松)




理療メールマガジンのトップへ戻る