☆国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局福岡視力障害センター理療メールマガジン(通称、理療メルマガ)☆
☆Vol.56=2021/11/30☆
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→目次
★1.Eyeあいフェスタ終了報告
★2.令和4年度臨床研修コースの利用者募集について(募集要項)
★3.その他
■第30回あはき国家試験の日程
★4.編集後記
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★1.Eyeあいフェスタ終了報告
 令和3年11月3日(水)今年はコロナ禍の影響により会場確保が困難となり、福岡視力障害センター内にてEyeあいフェスタを開催しました。このイベントは地域の児童・生徒を中心に多くの方々に視覚障害者についての知識と理解を深めていただくことを目的に実施しております。
 今年はコロナ禍及び会場変更により、昨年以上の人数制限とできうる限りの感染対策を行いながらの開催となりました。また、新しい試みとしてオンラインによる企画も取り入れ、例年とは異なる形式となっていたのが特徴です。
 今回参加された方は約半分が子供で、人数が少ないながらも元気いっぱいに楽しんでいました。中には「もっとやりたい!」とパラスポーツに熱中する姿もみられ、視覚障害者に関する企画に興味・関心を持っていただけるきっかけになったのではと思います。また、保護者を含めた大人の方々も企画を楽しんだり、マッサージ体験で日頃の疲れを癒すなど子供たちと一緒に楽しまれていました。
 オンライン企画では「感覚体験」、「あん摩マッサージ指圧・はり・きゅうのご紹介」と題して、視覚障害者についての知識を深めるためのお話をしました。初めての試みで不安もありましたが、無事に終えることができました。参加者の中には山口県など遠方からの参加もあり、今後の参考となりました。
 今回は規模を縮小しての開催となり、企業・ボランティアの方々の参加もない状況でした。来年以降はコロナ禍が落ち着き例年通りの開催ができることを願いつつ、視覚障害者についての知識と理解を深める取組みを継続していきたいと思います。 教務課・絹見

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★2.令和4年度臨床研修コースの利用者募集について(募集要項)
■令和4年度臨床研修コースの利用者募集について
1.事業内容
 臨床研修コースは、当センター就労移行支援(養成施設)を卒業又は修了し、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の全ての資格を有し、あはき施術の実践的臨床能力を真に向上させたいと希望する方への支援として、当センターが障害者総合支援法に基づく就労移行支援(養成施設)とは別に実施する独自事業です。なお、運営に当たりましては、同法の目的及び支援の考え方に準拠し実施して参ります。

2.支援概要及び方法、評価、修了認定
(1) 支援概要
 @ 理療臨床実習・講義及び実技科目・特別科目の3分野とホームルームを実施します。
 A 指導時間数は、理療臨床実習(2時間を1コマとし、週5コマ以内の配当)、講義及び実技科目(週8時間以内)、特別科目(適宜)を基本とします。
 (注1)上記の内容については、科目担当者、利用者の状況・意向等を参考に、変更をすることがあります。
 (注2)就労移行支援(養成施設)において実施する進路支援講座等を活用できます。
(2) 指導方法
 @ 実習中心のプログラムとし、その中で理論と技能の向上を支援します。
 A 利用者の能動的な学修への参加を取り入れた授業を実施します。
(3) 評価
 すべての指導科目について、9月中に行います。評価は、各授業科目の特性に応じ、出席状況、学習態度を考慮して行います。
(4) 修了認定
 全科目とも、評価平均60点以上、実授業時間数の3分の2以上出席された方は修了認定が行われ修了証書が授与されます。

3.募集人員
 5名(学級編成は1クラスです)

4.修業期間
 令和4年4月〜9月までの半年間、後日詳細な期間をお知らせします。

5.利用の申込をすることができる者
 当センター就労移行支援(養成施設)を卒業又は修了した方のうち、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の全てに合格し、過去に臨床研修コースの利用がない方。

6.利用希望の申出
 利用の申込を希望される方は、支援課臨床研修コース学級担当者へお申出ください。申出期間は、令和3年12月1日(水)〜12月10日(金)です。担当より渡された施設利用申込書(臨床研修コース様式)等に必要事項を記載し提出してください。※ あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の免許証の写しは、後日提出してください。

7.利用申込書類提出の締切日
 令和4年1月7日(金)

8.選考及び利用契約
(1) 選考に当たって、面接審査・必要に応じて医学的審査を実施します。
 面接審査は、令和4年1月28日(金)午後の予定です。
(2) 前項の審査結果をもとに利用の可否を決定します。
 この結果については、2月22日(火)に利用申込者に口頭で通知します。
(3) 文書による決定通知は3月25日(金)のあん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験合格発表後に行います。
(4) 利用の決定後、サービス内容についての「重要事項説明」に同意された方は、利用開始日に当センターと利用契約を結ぶことになります。

9.研修中の費用
(1) 臨床研修コースの利用料については、別表1の金額に利用日数を乗じて算出します。
 利用料の徴収に当たっては、利用者個々人の負担能力に応じ、別表2の所得区分による月額負担上限額を適用します。
 所得区分の決定は、当センターが利用者の同意を得て、直近の障害者総合支援法の所得区分の支給決定を行った市区町村に確認すること等によって行います。これによりがたい場合は、利用者から市町村民税の課税状況や収入が分かる資料等を求め、確認する等の適切な方法により、所得区分を決定します。実費負担(食費・光熱水費)については、別表3のとおり、当センターで算出した金額を別途徴収することとします。

《別表1》 令和3年度時点
1.日中活動支援、
 (1) 金額 1日につき274円
 (2) 備考 9:00〜17:00の支援提供分
2.宿舎提供支援(通所除く)
 (1) 金額
  @ 1日につき138円(外泊の中日は8日を限度として1日279円
  A 8日〜82日を限度として166円徴収)
 (2) 備考 17:00〜翌9:00の支援提供分

《別表2》
1.所得区分 一般2
 (1) 収入額  市町村民税課税世帯に属する者のうち、一般1以外
 (2) 負担上限額・入所37,200円
 (3) 負担上限額・通所37,200円
2.所得区分 一般1
 (1) 収入額  市町村民税課税世帯に属する者のうち市町村民税所得割額16万未満で通所者
 (2) 負担上限額・通所9,300円
3.所得区分 低所得2
 (1) 収入額 市町村民税世帯非課税者のうち、低所得1以外
 (2) 負担上限額・入所0円
 (3) 負担上限額・通所0円
4.所得区分 低所得1
 (1) 収入額 市町村民税世帯非課税者 利用者本人の属する世帯の年収80万未満
 (2) 負担上限額・入所0円
 (3) 負担上限額・通所0円
5.所得区分 生活保護
 (1) 収入額 生活保護受給世帯
 (2) 負担上限額・入所0円
 (3) 負担上限額・通所0円
※「世帯」の範囲については、利用者本人及び配偶者とする。

《別表3》
1.内容 実費(食費・光熱水費)
2.金額 当センター算出の食費・光熱水費
3.備考 利用分を徴収

(2) 利用開始時に、「はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師賠償責任保険」に加入していただきます。保険料の目安は、約20、000円です。

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★3.その他 

■第30回あはき国家試験の日程
@あん摩マッサージ指圧師試験
 令和4年2月26日(土曜日)

Aはり師・きゅう師試験
 令和4年2月27日(日曜日)
 ※合格発表日:令和4年3月25日(金曜日)14時

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★4.編集後記 
 メルマガ読者の皆様、いかがお過ごしでしょうか。この文章を書いている日は朝からすごい雷と雨が降ったりやんだりしていました。とても寒いですし、雨の音が固く聞こえるので、もしかしたら雹か霰が降ったのかも知れません。秋を感じる間もなく、冬の到来を告げる使者の黒つらヘラサギが、今津干潟にやって参りました。北風も強くなり、ヒューヒューと冬の音を立てるようになりました。センター周辺では、百舌の高鳴きがあちらこちらから聞こえてきます。皆様のお住まいの所でも、短い秋や早い冬の兆しが感じられることと思います。
 寒いからという訳ではありませんが、現在担当している2年生の鍼灸応用実習Tの授業で、ここ最近お灸の練習を沢山行っております。腱鞘炎やばね指の慢性期の治療法の一つとして、曲池・偏歴・陽谿・魚際・手のMP関節掌側横紋上にせんねん灸や知熱灸の施灸、腰痛の治療法の一つとして、腎兪と大腸兪に刺鍼して、その上から升灸で温める練習などを行いました。温熱療法として、刺鍼部に遠赤外線を照射したり、マイクロ波を関節などに照射する練習も行いました。鍼では、皮内鍼の練習に、利用者の皆様は悪戦苦闘しておられました。メルマガ読者の皆様、実技の授業の思い出が蘇ってこられましたでしょうか。
 今号のメルマガでは、Eyeあいフェスタのご報告と独自事業(研修コース)のご案内をいたしました。また、卒後研修会・卒後特別研修会の内容についてもご報告する予定でしたが、コロナウイルス感染の拡大で中止せざるを得ず、大変残念に思います。次回は開催できますことを、心よりお祈りいたします。
コロナウイルス感染者数が激減し、いろんな規制が少しずつ緩和されておりますが、冬本番を控えてまだまだ油断はできません。センターでも、3年生が無事に国家試験を終え、利用者の皆様が卒業・終業を迎えられるよう、感染予防対策をしっかり行って参ります。メルマガ読者の皆様もお体に気をつけて残り1ヶ月をお過ごしいただき、新年をお迎えください。教務課・田端



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