☆国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局福岡視力障害センター理療メールマガジン(通称、理療メルマガ)☆
☆Vol.50=2019/12/9
 ↓ ↓
→目次
★1.各研修会等の終了報告
■(1)第41回 卒後研修会の終了報告
■(2)卒後特別研修会の終了報告
■(3)Eyeあいフェスタ
■今後の講習会等の紹介
★2.令和元年度臨床研修コースの利用者募集について(募集要項)
★3.その他
■第28回あはき国家試験の日程
■国家試験受験に関する変更点
★4.編集後記
 ↓ ↓
★1.令和元年度研修会終了報告
■(1)第41回 卒後研修会終了報告
 日時:令和元年8月25日(日曜日)10:10〜15:40
 @テーマ、及び講師、演題
 1)テーマ:医療機関との連携
  講 師:長谷川 尚哉(はせがわ なおや)氏
        神奈川衛生学園専門学校非常勤講師・(株)ソクラー・テクノス代表取締役
  演 題:講義・医療機関との連携の手法
         〜鍼灸あん摩施術所で病院送りが必要な場合について〜
      実技・患者様をビックリさせる頸部頭部はり施術の実際

 過日、さいとぴあにおいて、卒後研修会が開催されました。本研修会は同窓会との共催で例年実施しており、本年度は卒業(修了)生27名の参加がありました。
 当日の長谷川先生の講義では、実際の臨床での医療機関との連携の重要さのほか、痛みの機序や鍼灸の鎮痛機序などといった内容を詳細に講義頂きました。このような内容はセンターを卒業(修了)なさってからは、なかなか独学というのも難しく、大変貴重な時間となったことと思います。みなさま大変熱心に耳を傾け、講演内容をしっかり吸収していこうとする姿が強く印象に残っております。講義内容が大変充実していたこともあり、若干実技の時間が短くなってしまいましたが、実技はその場でビデオ撮影したものをスクリーンに映しながら講演を進めました。数名ではありますが卒業生が実際に鍼施術を受け効果の実感ができたことと思います。予定よりも少し延長をしたものの、本年度の研修会も無事に終えることができたと同時に、研修会後のアンケートでは「来年度もまた長谷川先生に来て頂きたい」という声をたくさん頂き、大変充実した研修会となりました。
 今後もみなさまに臨床で生かせる知識や技術の向上につながる研修会を開催できるよう最善を尽くしてまいりますので、皆様の積極的なご参加をお待ちしております。→(教務課.水元)

■(2)卒後特別研修会の終了報告
10月19日(土)、20日(日)、当センターを会場に、令和元年度卒後特別研修会を開催しました。今年度の全体テーマは「患者さまの信頼を得る美容鍼灸の実際とセルフケア」と題して、2名の講師に講演をしていただきました。
以下各講演の演題名、講師名及び内容(概要)についてご報告いたします。

[19日(土)]
題名:「電気てい鍼による安全な美容鍼灸のススメ」
講師:中村 司(なかむら つかさ)氏
九州医療専門学校松原校鍼灸臨床研修科学科長、九福附属治療院院長
内容:中村先生の講演では、まず美容鍼灸の目的や沿革、効果やリスクについて講義が行われ、次に顔の筋肉の確認のための触診方法についてご指導いただきました。その後は電気てい鍼の具体的な使い方や注意点について丁寧な解説とともにグループによる実技指導が行われました。実技指導では同行の助手6名のサポートもあり、参加者は気軽に質問したりと終始穏やかな雰囲気で受講することができました。

[20日(日)]
題名:「信頼を得るための皮膚科学、スキンケア、セルフケア指導法と問診技法 〜国際美容鍼灸学会からの考察、上田式美容鍼灸、11円療法〜」
講師:井上 公佑(いのうえ こうすけ)氏 福岡美容鍼灸サロンCanna
院長、日本美容鍼灸マッサージ協会 九州支部長
内容:午前中の講義では、美容新旧の国際的動向や目的、皮膚の解剖整理や美容領域の基本原則、軸索反射やポジティブマイクロトラウマによる効果、上田式美容鍼灸における経絡治療や奇経治療の運用の実際、またセルフケア指導としての11円療法の紹介などが行われました。午後の実技指導では、モデル患者(参加者1名)を対象に、先生が日常的に行っている診察や鍼治療、フェイシャルマッサージについて実演していただきました。
期間中、12名(1日目11名、2日目12名)の参加者があり、比較的少人数であったこともあり、参加者は講義や実技をとわず最後まで集中して取り組む様子がみられました。いずれの講演におきましても、参加者は術後のお顔の変化(美容効果)や体調の変化を大いに実感していたようです。今回の研修会が参加者の皆さまにおかれまして今後の職務に活かせる有意義なものとなっていましたら幸甚でございます。
今後も卒後特別研修会では卒業生・修了生のみなさまが各地域で理療師としてご活躍いただけるような研修会が開催できるように最善を尽くして取り組んで参ります。今後ともご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。→(教務課.石川)

■(3)Eyeあいフェスタ報告

令和元年10月26日(土)福岡市西区にあるサイトピアにてEyeあいフェスタが開かれました。このイベントは多くの方々に視覚障害者についての知識と理解を深めていただくとともに、令和2年に行われる東京パラリンピックのスポーツについても知っていただきたいという目的で行われました。
来場者の多くは小学生といった児童が多く、ゴールボールなど多くのスポーツを体験していました。加えて、盲導犬協会のPR犬との触れ合い、目隠しをして迷路に挑戦する暗黒迷路など様々なコーナーを楽しんでいました。マッサージ体験コーナーでは保護者の方が多く来場し、日頃の疲れを癒していました。中にはマッサージを受けてみたいという児童や、白衣を着せてもらいマッサージ師の気分を楽しんでいた児童の姿も見られ、大きな盛り上がりとなりました。
また、ボランティアとして参加していただいた九州大学、玄洋高校の学生の皆様の若さと元気あふれる姿がより一層の活気を与えてくれました。ボランティアの皆様をはじめ、イベントにご協力いただきました企業・団体の皆様に深くお礼申し上げます。
 今後もより一層、視覚障害者への理解を広げられるよう努めてまいりたいと思います。→(教務課.岩本)

■(4)今後の講習会等の紹介
●1.鍼灸臨床講習会〜一人でも多くの鍼灸師が活躍できるために〜
 主 催:(公社)福岡県鍼灸マッサージ師会青年委員会
 開催日:奇数月の第3木曜日
 会 場:福岡市鍼灸師会館(福岡市博多区博多駅前4-5-12)
 参加費:県師会会員・福岡医療専門学校生・福岡医健スポーツ専門学校生/無料
     会員外/1,000円(1回)
     *事前申込・当日受付可能
 受 付:19時
 開 催:19:00〜21:30
 内 容:*第1回と第2回はすでに修了しております。
     第3回(1月16日)・「浮腫」鍼灸治療 宗像糟屋鍼灸マッサージ師会、日野 智之先生
     第4回(3月19日)・「腹診」でわかること 飯塚田川鍼灸マッサージ師会 吉田 学先生
     第5回(5月21日)・「皮膚鍼・散鍼」〜浅い鍼効果を出すためには〜
 (一社)福岡市鍼灸師会 岩永 将弥先生
     第6回(7月16日)・「急性腰痛」へのアプローチ 飯塚田川鍼灸マッサージ師会 瓜生 公一先生
 問合せ:賀久総合鍼灸所 賀久 哲也 氏
     大牟田市曙町1-10リバースキューブ201
     電話・0944-51-0070

●2.JFACe
一般財団法人 日本美容鍼灸マッサージ協会・九州支部〜九州地区セミナー開催情報
 @病鍼連携連絡協議会 九州講演・熊本会場
  講師・長谷川 尚哉先生
  実技・基礎・カンファレンス 全5講座
  (1)実技講座〜急性腰痛 腰痛の理解と現代鍼灸のアプローチ方法〜
   12月14日(土) 13:00〜17:00 受講料 一般6,000円 学生1,500円
  (2)病鍼基礎講座T〜病鍼連携の基本的考え方〜
   12月14日(土) 18:00〜21:00 受講料 一般6,000円 学生1,500円
  (3)病鍼基礎講座U〜鍼灸師が知っておきたい臨床レッドフラグ〜
   12月15日(日) 9:00〜12:00 受講料 一般6,000円 学生1,500円
  (4)病鍼基礎講座V〜病鍼連携につなぐ問診ワークショップ〜
   12月15日(日) 13:00〜16:00 受講料 一般6,000円 学生1,500円
  (5)病鍼特別講座〜病鍼臨床カンファレンス〜
   12月15日(日) 16:30〜18:30 受講料 一般6,000円 学生1,500円
 *実技・基礎・カンファレンス全講座一括申込割引
 ・一般受講 25,000円 → 20,000円
 ・師会会員 25,000円 → 18,000円
  師会会員とは日本鍼灸師会、全日本鍼灸学会、全日本鍼灸マッサージ師会の所属会員が該当します。
 ・学生受講 7,000円 → 5,000円

 AJFACe公認 上田式美容鍼灸R認定美容鍼灸師 養成講座 Basic
九州第19期生 12月20日(金) 21日(土) 22日(日) 
  講座受講料:21万9,800円 
  会 場:博多駅前 詳細はWEBからの確認もできます。

 *詳細・問合せ:JFACe 一般財団法人 日本美容鍼灸マッサージ協会・九州支部
         LCHACC 病鍼連携連絡協議会 九州支部・WEBからご確認ください。

★3.令和2年度 臨床研修コースの利用者募集について(募集要項)
1.事業内容
 臨床研修コースは、国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局福岡視力障害センター(以下、当センター)就労移行支援(養成施設)を卒業又は修了し、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の全ての資格を有し、あはき施術の実践的臨床能力を真に向上させたいと希望する方への支援として、当センターが障害者総合支援法に基づく就労移行支援(養成施設)とは別に実施する独自事業です。なお、運営に当たりましては、同法の目的及び支援の考え方に準拠し実施して参ります。

2.支援概要及び方法、評価、修了認定
(1) 支援概要
 @ 理療臨床実習・講義及び実技科目・特別科目の3分野とホームルームを実施します。
 A 指導時間数は、理療臨床実習、講義及び実技科目(週8時間以内)、特別科目(適宜)を基本とします。
 (注1)上記の内容については、科目担当者、利用者の状況・意向等を参考に、変更をすることがあります。
 (注2)就労移行支援(養成施設)において実施する進路支援講座等を活用できます。

(2) 指導方法
 @ 実習中心のプログラムとし、その中で理論と技能の向上を支援します。
 A アクティブ・ラーニング(利用者の能動的な学修への参加を取り入れた授業)を実施します。

(3) 評価
 すべての指導科目について、9月中に行います。評価は、各授業科目の特性に応じ、出席状況、学習態度を考慮して行います。

(4) 修了認定
 全科目とも、評価平均60点以上、実授業時間数の3分の2以上出席された方は修了認定が行われ修了証書が授与されます。

3.募集人員
 5名(学級編制は1クラスです)

4.修業期間
 令和2年4月〜9月までの半年間、後日詳細な期間をお知らせします。

5.利用の申込をすることができる者
 当センター就労移行支援(養成施設)を卒業又は修了した方のうち、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の全てに合格し、過去に臨床研修コースの利用がない方。

6.利用希望の申出
 利用の申込を希望される方は、当センター支援課までお申出ください。
 連絡先 国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局
 福岡視力障害センター 支援課
 電話 092(806)1361

申出期間は、令和元年12月2日(月)〜12月13日(金)です。
 以下の必要書類を送付しますので、作成後、郵送にて提出してください。
(1)施設利用申込書(臨床研修コース様式)
(2)履歴書
(3)健康診断書
(4)障害に応じた機能診断書
 ※ あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の免許証の写しは、後日提出していただきます。

7.利用申込書類提出の締切日
 令和2年1月10日(金)(当日消印有効)

8.選考及び利用契約
(1) 選考に当たって、面接審査・医学的審査を実施します。面接審査は、令和2年1月31日(金)午後の予定です。
(2) 前項の審査結果をもとに利用の可否を決定します。この結果については、2月19日(水)に利用申込者に口頭で通知します。
(3) 文書による決定通知は、3月26日(木)以降に行います。
(4) 利用の決定後、サービス内容についての「重要事項説明」に同意された方は、 利用開始日に当センターと利用契約を結ぶことになります。

9.研修中の費用
 利用料については、別に定める「独自事業利用料」基準に基づき一定の利用料を負担していただくことになりますが、個人の状況により金額が異なりますので、直接担当者にご相談ください。
 食費・光熱水費は、実費での負担となります。なお、利用開始時に、「はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師賠償責任保険」に加入していただきます。保険料の目安は、約20,000円です。

10.注意事項
 なお、令和2年度の臨床研修コースにつきましては諸般の事情により開設できない場合もあります。令和2年3月上旬にその旨をお知らせし、利用申込書類等は返却いたします。

★3.その他
■第28回あはき国家試験の日程
@あん摩マッサージ指圧師試験
 令和2年2月22日(土曜日)
Aはり師・きゅう師試験
 令和2年2月23日(日曜日)
※合格発表日:令和2年3月26日(木曜日)14時

■国家試験受験に関する変更点
@受験手数料
変更前(1種類)11,600円 → 変更後(1種類)14,400円
A免許申請手数料
変更前(1種類)5,200円 → 変更後(1種類)5,600円

★4.編集後記
■寒さが厳しくなってきましたが、読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今年は福岡で早めのインフルエンザ流行の知らせなどありましたが、どうか皆様くれぐれも体調にお気をつけください。
 さて今回のメルマガは、研修会等の終了報告の他、今後の研修会のお知らせ、国家試験に関する変更等をお届けしています。
 今年度の研修会にご参加なさった皆様、大変熱心に講師の方の声に耳を傾け充実した研修会となりました。この研修会での内容を今後の臨床に活かして頂き、ご活躍なさること心より応援しております。
それでは皆様、令和初の年末年始を迎える時期に近づいてまいりました。世間もあわただしくなってきますので、交通事故や混雑した駅のホーム等ではご注意していただき、急がずに心にゆとりを持って行動していきましょう。
令和2年も理療メルマガをよろしくお願いします。→(水元)



理療メールマガジンのトップへ戻る