就労して活躍する

Aさん 40代男性 頸髄損傷(C6完全)による四肢麻痺

現在の状況

 現在、福祉施設にて事務職として13:00〜17:00の時間帯で働いています。通勤時間は手動車いす自走にて15分程度、雨天時は施設の車にて送迎をしてもらっています。センター終了後、国際アビリンピックのホームページ作成部門で最高賞を受賞され、新聞・テレビ番組などに取り上げられました。本人用の高床式のトイレ・入浴場の設置された新築で家族と生活しています。入浴はディサービスにて2回/週の介助浴を受けています。
休日には友人と外出したり、充実した日々を送っています。

センター在籍中の状況

 同乗していた乗用車が自損事故を起こし10代後半に受傷し、その後20年近く摂食・車いす操作以外全介助の状態で在宅生活をしていました。センター入所後、ADL訓練は緩やかに進み、排尿の自立・トランスファーボードを使用し前方移乗動作獲得・排便動作獲得・入浴(シャワー浴)一部動作獲得されました。職能訓練では情報処理コースを選択し、アドニミストレーター初級、・Excel2級、Word3級を取得され、全国アビリンピックのホームページ作成部門に出場して、優勝されました。

Aさんより

 センターでは、同じ障害を持つ友人との出会い・生活があり、楽しい思い出ばかりです。職能訓練で様々な資格を取り、アビリンピックに出場し受賞出来たことは、自分にとって自信となりアピールすることが出来たと思っています。しかし、自動車免許取得までいたらなかった為、行動範囲は自宅周辺が主となっています。現在地元で、軽自動車の福祉タクシーも増え町まで外出することも増えています。
 センターに入所して訓練を受けることで、自分はすべてがよい方向に進んだと思います。自分がこれからどうしようか迷っていたら、是非同じ障害の人が集まっているセンターに行って、残された可能性にかけてみてください。

Bさん 20代男性 頚髄損傷(C7不全)による四肢麻痺

現在の状況

 0大学文学科人間関係学部卒業後、U市役所に勤務しています。身障住宅にて月2回家事援助を受けながら、単身生活をしています。職場には、改造した自動車を1時間程度運転して通勤しています。余暇活動として、車椅子バスケットボールをして様々な大会に参加しています。公私共に充実した日々を過ごしています。

センター在籍中の状況

 高校在学中、ラクビーのスクラム中に10代で受傷し、排便・入浴動作介助の状態で高校を復学しました。高校卒業後にセンターに入所されました。移乗動作獲得・排便、入浴動作獲得・自動車関連動作訓練後、自動車免許を新規取得されました。職能訓練では事務コースにてWord3級取得されました。スポーツにも熱心に取り組み、車椅子バスケットボール、車いすマラソンにはセンター在所中から取り組んでいます。

Bさんより

 センターでは、車いす国際マラソン大会でハーフ完走できたこと、仲間との生活は楽しかったことが思い出に残っています。排便・入浴動作をはじめ日常生活動作が出来るようになり、自動車免許の取得で行動範囲が増えました。また、大学に行くきっかけとなった職員との出会いは、貴重だったと思います。
  終了後の大学生活は、まずコミュニケーションをとることに半年程度時間がかかりましたが、友人も出来て、とても楽しい大学生活でした。現在の職場も障害に対して理解があり、順調に勤務することが出来ています。
  障害を持った方々は、是非気持ちを前向きにもち、出来ることを増やして下さい。同じ障害を持った仲間との出会いはとても貴重だと思います。